3)一定額を自動買付け
3つ目の特徴は一定額を自動で買い付けることです。金融資産の購入で難しいことの一つが購入のタイミングです。高値つかみをしてしまうと大きな利益を上げられなくなります。
つみたて投資枠の長所は時間を味方につけた長期投資ができることです。毎月一定額を自動で買い付けることで、価格の上下によるばらつきを抑えられ、高値つかみのリスクを分散できるでしょう。
4)好きなタイミングで売却できる
4つ目の特徴は好きなタイミングで売却できることです。売却のタイミングでよく比べられるのがiDeCoです。iDeCoも税制面での大きな優遇が受けられる仕組みです。掛金の全額が所得控除され、運用益は非課税となります。受け取り時にも控除の対象となるため、NISA以上の節税効果になることもあるでしょう。
しかし、iDeCoは原則60歳になるまで引き出しできません。iDeCoの目的が老後の生活を支える年金だからです。それに比べるとNISAはいつでも好きなタイミングで売却できるため柔軟な資産運用ができます。
5)投資枠の再利用が可能
5つ目の特徴は投資枠の再利用が可能なことです。つみたてNISAの場合、一度購入した金融商品を売却するとその分の非課税枠は消滅してしまいました。他方、つみたて投資枠の場合、金融商品を売却すれば翌年には非課税枠が復活します。
ただし、復活するのはあくまでも非課税枠の総額であって、年間の非課税枠が年内に復活するわけではありません。売買を繰り返すと年間非課税枠が減り続けてしまうので間違えないようにしましょう。