つみたて投資枠と成長投資枠の違い

新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠の2本立てで編制されています。旧NISAもつみたてNISAと一般NISAに分かれていましたが、両者の併用はできませんでした。ここでは新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠の違いを解説します。

新NISAのつみたて投資枠とは

つみたて投資枠とは長期・分散・積立に適しているとして厳選された投資信託をつみたて購入する枠のことです。基本的には旧NISAの「つみたてNISA」と同じですが、以下の点で違いがあります。

・年間上限が40万円から120万円に拡大

・非課税期間が無期限化され投資期間が恒久化された

年間上限が40万円から120万円に拡大

旧NISAの年間投資上限は年間で40万円であり、月額で計算すると約3万3千円でした。新NISAのつみたて投資枠は3倍の120万円に拡大されたため月額最大金額も10万円に拡大します。投資枠の小ささから敬遠していた方でも利用しやすくなります。

非課税期間が無期限になった

非課税期間と投資期間の制限がなくなったのも大きな特徴です。旧NISAは20年間の非課税期間の後、ロールオーバーする仕組みがなかったため課税口座に移行するか売却するしかありませんでした。新NISAでは20年以上保有してもよくなったため、より長期保有に適した仕組みとなったといってよいでしょう。