WiMAXって何のこと?

WiMAXやWiMAX2+というネットサービスが話題になっています。ですがこれは何なのか。今回はWiMAXがどのようなサービスなのか、解説していきます。

WiMAX2+とWiMAX

WiMAX2+は新しいサービスで、現在新規にWiMAXを持とうと思うとWiMAX2+を契約することとなります。どちらもWiMAXというサービスであることに変わりはなく、総称としてもWiMAXと呼ばれているため、この記事でもサービス内容の違いなどで差別化しなければならない場合を除き『WiMAX』と書かせていただきます。
WiMAXはネットができるようになるサービスで、自宅にインターネット回線を引き込んでいなくとも、パソコンに接続して通信をしやすい設計になっています。通信量制限がないプランがあるのはもちろん、Wi-Fi接続だけでなくUSB接続にも対応している製品がしっかりと販売されています。つまり外出中はスマホ用、家ではパソコン用とWiMAX1台で使い分けすることもできてしまうのです。

WiMAXより進化したWiMAX2+

同じWiMAXでもWiMAX2+になってから一番進化した点は、その通信速度です。
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特に下りの速度がWiMAX2+になってから大きく進化しており、ホームページの表示や動画の表示に必要な受信速度が10倍以上も速くなっているのです。よくネットで動画を見ている方には特にうれしい進化です。

WiMAXとポケットWiFiの違いは?

WiMAXと似たサービスにポケットWiFiと呼ばれているサービスもあります。両者はどのようなところが違うのか、解説していきます。

使う電波が違うためエリアが違う

WiMAXとポケットWiFiでは、大手他社の携帯が違う電波を使うように、別の電波を使っています。そのためWiMAXではつながるのにポケットWiFiではつながらない、また逆のケースもある「対応エリアが違う」ことになります。

電波の周波数が違う

WiMAXもポケットWiFiも通信には電波を利用するのに変わりはないのですが、使う電波が異なるのと同じで、使っている電波の周波数も違うのです。電波の周波数と言われてもピンとこないと思いますが、周波数が高くなればなるほどビルやガラスといったちょっとした障害物の反射にも弱く、ビルの谷間で突然通信が途切れる、といった現象になりやすいのです。
WiMAXが2.5GHzの電波を使っているのに対しポケットWiFiは1.7GHzの電波を利用していますので、「障害物に若干強いのはポケットWiFi」であるということになります。つまり安定して通信を行いたい場合には、ポケットWiFiの方が若干有利と言えます。

通信速度が違う

WiMAXと同じように使えて電波も安定して使いやすいならポケットWiFiの方がいいかも、と思うのは早計です。WiMAXとポケットWiFiでは最大の通信速度が違います。WiMAXは最大440Mbpsが大半であるのに対し、ポケットWiFiでは最大350Mbpsです。
どちらのサービスもさらに高速化できるオプションの用意があったり、高速化に向けた技術開発を進めていたりはしますが、最大速度に重きを置くならば「WiMAX」が有利であるのに変わりはありません。