この比較が10年になりますと、ネット銀行10年定期預金のうちで、一番高い金利なのがソニー銀行の年利0.15%。この10年定期預金と国債の変動10年を5年で中途解約した場合も比較します。
ソニー銀行の例では、10年の定期預金を5年で解約した場合、0.15%の20%の金利が適用されます。100万円の場合、金利は年1500円ですが途中解約ですのでその20%、つまり300円となります。
【個人国債変動10】 (元本100万円)+(利息4年2000円)-(ペナルティの利子2回分500円)=1,001,500円(利益は1500円)
【ネット定期】 (元本100万円)+{(中途解約利率0.0015×0.2×100万円)×5年で1500円}=1,001,500円(利益は1500円)
中途解約をした場合、ネット定期と個人国債変動10年が同じ結果ということになりました。
個人向け国債と株はどっちが得?
個人投資としてまず思いつくものの中に株取引があると思います。しかし、株と個人向け国債どっちがいいの?という質問に対しては、全く異なる性質のこの2つを比べること自体が難しいといえます。
ここでは全く異なる性質の個人向け国債と株がどんなものか見ていきましょう。
個人向け国債と株の違い
つみたて NISA | 従来の NISA | |
年齢 | 20 歳以上 | |
金融機関変更 | 毎年可 | |
出金期間 | いつでも | |
元本割れのリスク | アリ | |
非課税対象 | 譲渡益、配当、分配金 | |
非課税枠 | 年間 40 万円 | 年間 120 万円 |
口座開設(投資)期間 | 2037 年まで (計 20 年) | 2023 年まで (計 10 年) |
投資方法 | 定期的な積み立て | 自由 |
非課税期間 | 20 年間 | 5 年間 |
ロールオーバー | 不可 | 可 |
投資総額 | 800 万円 | 600 万円 |
対象商品 | 長期の積み立て運用に適した投資信託、 ETF (金融庁の基準をクリアしたもの) | 国内外の上場株式・投資信託、 ETF など |
もう少し言えば元本保証で安定した個人向け国債と、資金が減る可能性がある投資が株。この2つは似ているようで全く異なる性質のものです。